谷口正晃監督作品『時をかける少女』 ― 2010年03月26日 22時51分50秒
永遠のキラーコンテンツ『時かけ』の2010年バージョン。というか仲里依紗バージョンと呼ぶべきかな、これは。
仲里依紗は2006年のアニメ版『時かけ』で声優としてヒロイン紺野真琴を好演している。この真琴はオリジナルのヒロイン・芳山和子の姪という設定だったが、今度は実の娘・芳山あかり。事故に遭った母に代わって自ら時を跳ぶ躍動的な少女だ。1983年時点ですら古風だった原田知世の「芳山君」とは真逆のヒロインを軸にした新たな『時かけ』が成立したのは、仲里依紗の個性によるところが大きい。
時をかけるが故の悲しい恋の結末を瑞々しく描いてこそ『時かけ』。本作のクライマックス、ケン・ソゴルの制止を振り切って駆け出すあかりがいい。
監督の谷口正晃は1966年生まれだそうだから、NHK少年ドラマシリーズ『タイムトラベラー』の記憶もあるかもしれないし、10代で大林宣彦監督作品『時をかける少女』に出会っているのは間違いないだろう。先行作品へのオマージュも程よく散りばめられて、同世代の『時かけ』ファンも納得させるだろう仕上がりになっている。
3月22日@109シネマズ四日市