イ・ヘジュン監督作品『彼とわたしの漂流日記』2010年07月22日 08時41分42秒

日本公開直前までノーマークで、ほとんどはずみで観に行った韓国映画なのだが、これがなかなかの秀作。イ・ヘジュンはこれが単独監督デビュー作だが『南極日記』等の脚本を手掛けたキャリアを持つ。もちろん本作も自身の脚本。

自殺を試みた主人公がソウルを流れる大河・漢江にあるパム島に“漂着”する。生態景観保護区として立ち入り禁止になっているこの島を、都会の真ん中にある無人島と見立てたアイデアが秀逸。ヒロインは引きこもりでネット依存、月の写真を毎日撮影している孤独な少女(英語題は『Castaway on the Moon』=月の上の漂流者)。やがてこの二人に密やかな交流が育まれていく。それぞれ、チョン・ジェヨン、チョン・リョウォンが好演。

巧みなユーモアを交えながら、絶望の淵から希望への扉を開く営為を描いて鮮やか。

7月19日@シルバー劇場

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