塚本晋也監督作品『鉄男 THE BULLET MAN』2010年06月21日 14時04分48秒

塚本晋也の代表作の世界向けバージョン(?)。小さな映画館で観たせいか売り物の“爆音”はさほどでもなく、塚本晋也一流の映像世界に酔う71分間といった印象。

どこまでもインディペンデント。鉄の塊へとメタモルフォーゼ(映画の中ではトランスフォームと言っていたが私の趣味ではこっちの語を選びたい。根拠はない)する主人公の肉体。まずは異形の者への偏愛ぶりが魅力なのだろうが、並置される女優たちの腕や脚のなまめかしさも際立ち、なかなかに官能的。

東京を舞台に描かれる、兵器へと変貌する宿命を背負った白人男性アンソニーの苦悩。「TETSUO PROJECT」はアメリカ軍産学複合体や日米安保体制の象徴か。この映画が、普天間問題に揺れた2010年の日本で公開されたのも運命的かも。

6月13日@シネマスコーレ

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