東陽一監督作品『酔いがさめたら、うちに帰ろう』2011年01月28日 18時14分29秒

一連のサイバラ映画シリーズのひとつと位置付けてもいいが、正確には西原理恵子の夫だった故・鴨志田穣の私小説が原作。浅野忠信・永作博美の強力タッグで悪かろうはずはなかったのだが、いまひとつ魅力を感じなかった。

西原理恵子の自伝的作品群は、夢や希望に逃げ込むことが許されない貧しさや不幸に満ちてはいるが、常に鮮やかな色彩で彩られている。『女の子ものがたり』『パーマネント野ばら』といったサイバラ映画は、その色彩感覚がしっかりと映像に活かされていたから成功したのだろう。鴨志田原作のこ映画にはその独特の色彩を持ち合せていないために、アルコール依存症の啓発映画の域を出ることができなかったと思う。

1月4日@シルバー劇場